お知らせ

歯ならびは遺伝ではない!?

歯の大きさや形は遺伝ですが、歯ならびは遺伝ではありません。お口の機能を高め筋肉の不調和を正すトレーニングを行うことで、悪い歯並びの予防につながります。例えば、「下唇を噛む」というような筋肉の不調和(クセみたいなもの)があると、出っ歯になりやすくなる、というのはわかりやすい例のひとつですね。

お口の機能の基盤は3歳までに決まり、特に授乳期の時期がとても大事になります。
授乳期は母乳のみで成長させていく時期です。この、母乳を飲むことがお口の基礎体力作りのすべての基本になるのです。
赤ちゃんは母乳のように飲んでいるのか知っていますか?
舌を盛り上げて乳首を上顎に押し付け、圧力を加えて乳汁を絞り出しています。この時、赤ちゃんは舌、口腔周囲の筋肉や全身の筋肉を使用しています。そのため、母乳を飲み終えた後全身に汗をかいているのは珍しくはありません。これは本能による飲み方であり、噛む動作の第一段階になのです。母乳を飲んでいる赤ちゃんをみてみてください。顎が上下に動いているのがわかると思います。このときに、噛むという機能を発育させる筋肉が育っているのですね。つまり、赤ちゃんの噛む動作は母乳の段階から行っているのです。ぜひ、母乳を飲ませて赤ちゃんのお口の周りの筋肉を育てていきましょう!
管理栄養士 船橋里奈